よくご依頼を頂く「リデザイン」のお仕事。
なかでも男女の感覚の違いを大きく感じるのが「紙袋」です。
たかが紙袋? されど紙袋?
どっちなのでしょう?
多くの場合は、「お店の看板くらい大切ですよ!」とお伝えするのですが、
こと、男性のクライアントには、なぜだかコストにしか見えないという現象。
都心部では、ショッピングをしてから帰路につくまで、
電車や徒歩など、様々な人の目に触れることを体験的に知っているので、
あまりその必要性に男女差は生じないのですが、
地方においては、買ってもすぐ車に入れてしまうため、
「お店の看板」と言われてもピンときて頂けません。
最初は苦労したこの見解の違いですが、最近は
「家に帰られたら、奥さんが使ったあとの紙袋をどうしておられるか見てきてくださいね」
とお伝えして、家での紙袋の行方を見てきてもらうことにしています。
「紙袋の行方」の実態を知ってもらえると、
コストと考えるにしても話し合い方が変わります。
9割の女性が知っていて、多くの男性が知らない「紙袋の行方」
たかが紙袋? されど紙袋?
どっちなのかに正解はありませんが、統計的に
「女性の9割が買い物の後の紙袋を家のどこかにちゃんとしまっている」と言われています。
私たちの知る限りでも10割と言いたいくらいの9割です。
さらに詳しく聞いてみると、多くの場合が紙袋にランキングがあり、
これは素敵だから何かのお裾分けのときに、
これは丈夫だから荷物が多いときに、
これはゴミ袋に…などなど。
奥さんではなくても女性スタッフに聞いても同じような返答が返ってきます。
どこどこの袋はすぐ破れる、
どこどこのは底が広くて便利!などと大いに盛り上がったりしてくれます。
経営者の方は男性が多いので、
この女性にとってはあたり前とも言える紙袋ランキングに気づいておられず、
実際、家に帰って見てみて驚かれるようです。
「消費は女性目線が大切」と言われて久しいのですが、
「たかが紙袋」だけでも、これだけの男女差があったりします。
紙袋からリデザインを考えると
案外いろんな意見が出てきますので、
ぜひ一度お試し頂ければと思います。